神社にいくと入り口に高くそびえるのぼり旗。

小規模な神社だとそれほど大きい物は設置されていませんが、立派な神社ではのぼりも大きい物が多いです。

高さがあるので意外と視界に入りづらいですが、改めて見てみると結構圧倒されます。

さてこの神社のぼり、昔からある大概の物は毛筆で書かれていることが多いです。

しかしこれも年数と共に薄れてしまったりと劣化するものなので、状態に応じ復元作業が必要になることもあります。

筆も字なのだから書き直せばよいこと、と思っていたら大間違いです。

元々の書体を崩したり変更したりせず、もとのものを再現する必要があります。

なので、かなり職人的な作業になります。

まず、現物を見ながら筆文字の「下絵」を付けます。

筆文字のかすれ具合、字の特徴などを詳細に再現します。

ここからしてすごいですね。

この後、この「下絵」に糊置きします。

糊置きというのは、マスキングと同じ事ですね。

その箇所をカバーして、文字の輪郭を出すのです。

これがまた、普通に書くための形状のものではなくて、いわゆる生クリームの絞り袋みたいなもので書いていくのです!まさに職人技です。

この後、文字に染色して水洗いし、糊と余分な染料を洗い落とせばほぼ完了です。

手書きの筆文字を、輪郭を描いて復元するなんて本当に素晴らしい技術です。

今はインクジェットプリンターなどであっという間にプリントできてしまう世の中ですが、やはりこうした技術で染められた物はまったく違うものです。

こうした技術は絶対になくならないで欲しいと思います。